世界最大級のクワガタの一角、スマトラオオヒラタ
うちのスマトラの子孫を残したいよ~って人はまずペアリング(交尾)を行うことからブリードがスタートします
ペアリングの仕方もいろいろあり、ハンドぺリング・同居ペアリング・産卵セット内での同居ペアリングなどの種類がありますが
今回は交尾が終わるまで目視で確認するタイプのハンドペアリングについて説明したいと思います
ペアリングが行われたことを確実にチェックできるため、今後のブリード計画がたてやすくなるというのがメリットですね
ペアリングできる♂・♀の見極め方
まず、前提としてペアリングというのは成熟した♂と♀でなければ行えません
ここでいう成熟とは性成熟のことをさしており、おおよそ羽化から4~6か月ぐらいといわれています
これには個体差がありますが、消化器官が成熟して後食が始まったあと性成熟が行われていきますのでまずは後食を待ちましょう
後食とは成虫になったあとゼリーを食べ始めることだね
性成熟の見極め方
後食が始まったあと性成熟が行われていくとはいえ性成熟の見極めは簡単ではありません
一番確実なのは後食してから数か月してからペアリングすることですが、ブリードを早く開始したい方にとってはこの期間が地獄w
そのため後食を開始したら順次ペアリングに入られる方もおられます
この時、♂・♀のどちらかが性成熟していなかった場合は異性から逃げ回るので、その時点では性成熟が行われていなかったと判断することも出来ます
しかし、性成熟が完全でないままぺアリングを行うと、せっかく産卵させた卵が孵化しなかったりということもありますので気長に性成熟を待つのが賢明かも知れませんね
ペアリングの準備
♂と♀が性成熟したらいよいよペアリングです
ペアリングは爪のかかりがよく足場のしっかりしたところで行いましょうね
今回は鉢底マットを敷いたコバエシャッターの中ケースで行いました
また、♀が♂に挟まれるリスクもありますので♂の顎を縛る結束バンドも用意しました
結束バンドも鉢底マットも100均で購入できます
顎の縛り方は結束部分がペアリングの邪魔をしないようにこのような向きで装着しています
結束部分が顎の横にくるように縛る方もいらっしゃいますが、横にもってくると♂が気にする素振りをすることがありますので、上に持ってきた方がスムーズにハンドペアリングできるかなと思っています
結束バンドの余りを切ったらペアリングの準備完了です
顎を縛るときは指を挟まれないようにね~
ペアリング開始
準備が整ったらペアリングのスタートです
今回はハンドペアリングと呼ばれる方法になります
やり方は簡単で、写真のように十字になるように♂と♀を配置するだけです
写真のような位置にすると、♂の触覚が♀に近くなるためスムーズにペアリングが行えます
あとは当人たちに任せましょう
ペアリングが始まる兆候
ペアリングが始まる前には兆候がみられます
♂の兆候:触覚を小刻みにふるわせて、顎で♀を寄せるような動作をする
♀の兆候:お尻を上下に動かす
このような兆候が現れた場合、間もなくペアリングが行われると思ってよいでしょう
ペアリング動画
兆候~ペアリング開始までの流れはこちらでご確認ください↓
なかなかペアリングが始まらないとき
十字に置いたらすぐペアリングが始まる場合もありますが、何時間待っても始まらない場合もあります
♂が興奮状態にあるときのほうがペアリングがスムーズに成功しやすいように思いますので
♂がジッとしていてペアリングがなかなか行われない場合はピンセットやハケで刺激して興奮状態にしてやるといいと思います
それでもペアリングが始まらないときは♂・♀が今は気分じゃないよ~って思っていると
割り切って数時間後にまたセットしてみるのがおすすめです
普段飼育しているケース内で、活発に動きまわっているときが狙い目
何時間もペアリングしてくれないと見てるこっちが疲れちゃうぜ~
ペアリング後
写真のような体勢になり♂・♀の綱引き状態になります
しばらくすると性器が外れてペアリング終了です
性器がお腹の中に戻ったことを確認してから飼育ケースに戻してください
ハンドペアリング後はすぐに♀を産卵セットに投入してもいいですし、数か月してから投入してもいいですよ
産卵セットについてはこちらで解説しています→スマトラオオヒラタの産卵セット【その1】
まとめ
いかがでしたか?
ペアリングはスマトラオオヒラタのブリード計画の第一歩目となりますので計画的に行いたいですね
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