スマトラオオヒラタ飼育において大きな壁である100mm越えですが、初めてのブリードでは出ないかといえばそうではありません
「簡単に」といっても条件はありますし、コストもかかりますが
長年ブリードをされている方でも100mmを超えるには壁があるとおっしゃられるぐらいのハードルがありますので
時間と経験値をお金で買うと思いきることが出来きれば、今回紹介する方法で100mmの壁を超えることもできるよということになります
まず普通に飼育していてもいきなり100mmを超えてくることはありませんのでブリードの近道といえば近道だと思います
それでは具体的にはどのような方法か解説していきます
まず結論から
先に結論から申しますと
1:実績があり信頼できるブリーダーさんから大型血統を購入して使用する
2:19℃~21℃で羽化まで管理する
3:G-ZERO既成ボトルを使用する
という流れになります
これをクリアできれば「簡単に」100mm出るよということですが
ブリーダーさんからしたら、そりゃ100mm出るわーという内容かと思いますが、その分コストがかかります
あとG-ZERO菌糸ボトルは人気商品だから売り切れになってることが多いよー注意してね
とはいえこれからブリードされる方が簡単に100mm超すにはこういった方法になってくるかと思いますので順番に説明させていただきます
大型血統を入手する
なんだかんだ言っても結局は血統次第なところはあります
というかいい血統でなければ大型は出ません
今回は「簡単に100mmUPを出す」のが目標ですので、有名ブリーダーさんが長年良い血統をかけ合わせて作出された大型血統を入手しましょう
血統物であれば成虫でも幼虫でも構いませんが、血統物の幼虫販売は数が少ないので成虫購入がメインになってくるかもしれません
入手方法は以下のいずれかになるかと思います
1:昆虫ショップで購入する(店舗型・ネット販売型)
2:SNSでフォロワーさんから購入
3:ヤフオクで購入
1~3のどれでも構いませんが、いずれにしても信頼できる方から購入して下さい
先に言っておきますが決して安くはありません
予算の許す範囲でなるべく大きなものを購入して下さい(102mm以下は推奨しません)
特に3のヤフオク購入は詐欺が横行してますので十分ご注意ください
温度管理
血統と同じくらい大事なのが温度管理です
とういか温度管理が出来ていないとそもそも★にしてしまうリスクもありますからね
ここで推奨する温度というのは19℃~21℃で管理することです
ここが初めての方にはハードルになってくるかもですね
実際にはもう少し前後するかもしれませんが、なるべく一定の温度を目標としてください
温度が一定でないと、ボトル内に結露が発生して菌糸が劣化してしまいます
他にもキノコが発生してしまったり、カビや粘菌の発生するリスクもあります
少数であればワインセラーでも飼育可能ですが、その場合は20℃~22℃に設定できるものかどうか確認してください
また、ワインセラー管理の場合は酸欠に注意してください
19℃~21℃に設定できるものワインセラーというと限られてきますので、サーモスタットを付けてオンオフすることにより管理することも視野にいれておきましょう
なんだかんだエアコン管理が最適解である場合が多いです
使用する菌糸瓶について
ここが一番みなさん興味のある部分かと思います
菌糸瓶は種類がたくさんあり、コストや入手しやすさを考えればいろんな菌糸が候補にあがってくるかと思います
長年ブリードされている方は、ご自身の飼育環境に合った菌糸を見つけ出して、その菌糸の特徴をつかんだブリードをすることで100mm以上を作り出し、最近では110mmの壁までも見える域にまで技術を高められています
しかし、今回ははじめてのブリードという条件ですので、誰にでも扱いやすく多数の実績があるDDAismさんのG-ZERO菌糸を推奨します
菌糸投入前の2令中期までは管理方法であまり大きさに差は出てきませんのでここでは割愛させてもらいます
産卵セットやペアリングの方法も一般的な方法で構いませんので以下のような方法で行われてください
菌糸は既成ボトルを購入したほうが確実ですね
既成ボトルというのは、既に菌糸がボトルに詰められた状態で販売されている菌糸のことだね
とはいえこちらのG-ZERO菌糸は人気商品のため入手自体が困難になっていますのでご注意ください
投入方法については
- 2令中期幼虫をG-ZERO1500ボトルに投入
- 6か月後、G-ZERO3200ボトル
- 約6か月後、羽化
という流れになります
幼虫の成長具合や菌糸の状態を見極めて若干前後できればなおいいですね
まとめ
おおまかな流れはこんな感じです
あとは確率の問題もありますのでなるべく多く飼育できればそれだけ大型が出る確率も上がってきます
種親となる大型血統物を入手するのが大変ですが、次世代からはどんどん大型が羽化してきますので是非チャレンジしてみてください
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